知ってる方はアホらしいと思うかも知れませんが、牛や山羊は反芻動物といって、胃(食道の変化したものといわれる)の中に食べたものを溜め込んで、微生物の働きで植物の繊維(セルロース)やキチン質(甲殻類の甲羅)などを分解し、それを糖分として吸収します。
したがって抗生物質はその微生物を殺してしまうので、使いにくいことになります。
日本の肉牛は濃厚飼料といって、授乳した後からトウモロコシなどで育てますから、それらの微生物が働く機会がありません。
穀物だけで育てるとアシドーシスを起こすため長生きできませんが、その前に肉にされるので生産上は問題がないことになります。
反芻胃(第一胃)の筋肉が働く機会が少ないので、ミノも余り育たないといわれています。
日本の牡牛は乳牛であろうが肉牛であろうが、種牛以外は肉が固くならないように去勢されてしまいます。
それに較べると、この村の牡牛は幸せだと思いますね。
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